BSIジャパンの
ISO審査員の採用情報を
公式HPで見る
ISO審査員になるSTEPがわかるメディア ISOジョブ » ISO審査員とは?職業を調査 » ISOの種類・規格一覧

ISOの種類・規格一覧

※このサイトはBSIグループジャパン株式会社をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

スイスにある国際標準化機構「ISO」が定めた規格「ISO規格」にはさまざまな種類があり、取得するための認証制度も設けられています。ここでは、主なISO規格について紹介しています。

目次

ISO認証の種類

ISO規格の種類は多いですが、大きく「モノ規格」と「マネジメントシステム規格」の2つに分けられます。モノ規格はモノに関する規格であり、マネジメントシステム規格は企業や組織などの活動を管理するための仕組みに関した規格になります。認証の取得では、マネジメントシステム規格を指すことがほとんどです。

マネジメントシステムへのISO認証は、品質、環境、情報セキュリティ、食品安全、労働安全衛生などさまざまな目的に合わせて用意されており、企業の活動目的に合わせた取得を目指します。

制定された ISO規格は数万とある

ISO規格は数万と膨大な数がありますが、規格によって対象となる業界や業種、組織が異なります。なかでも業界・規模に関係なく広く普及しているのがISO9001(品質マネジメントシステム)とISO14001(環境マネジメントシステム)です。

また、ISOの認証を審査する審査登録機関は国ごとに定められており、日本国内では日本適合性認定協会(JAB)が中心となって活動しています。

ISO規格には「メジャー規格」と「セクター規格」が存在

メジャー規格とは、一般的にISO規格と呼ばれているマネジメントシステム規格のことを言います。有名な規格では「ISO9001(品質マネジメントシステム)」と「ISO14001(環境マネジメントシステム)」が挙げられ、業界や業種、組織の規模に関わらず認証取得が可能な規格です。

セクター規格は、特定の業種や組織に特化したマネジメントシステム規格のことです。取得可能な対象範囲をピンポイントに設定し、特化した部分について追加要求事項を規定するなど、より審査・評価を強化できるようにしています。セクター規格では、「ISO9100(航空宇宙)」や「ISO20000(ITサービス)」「ISO39001(道路交通安全)」「ISO22301(事業継続)」などがあります。

ISOの種類は多様

ISO9001(品質マネジメントシステム:QMS)

製品・サービスの品質について追及する、様々な業界を対象とした品質マネジメントシステムに関する国際規格です。良い品質の製品やサービスを提供・管理することで顧客の要求に応え、顧客満足度を高めます。また、業務効率の改善や組織体制の強化、コンプライアンスの推進、リスクマネジメント、企業価値の向上なども期待できます。

ISO14001(環境マネジメントシステム:EMS)

組織の活動や製品・サービスの提供で環境に負荷をかけないようにするための、環境マネジメントシステムに関する国際規格です。環境保護や環境パフォーマンスの向上、順守義務、環境目標のための要求事項を定めています。抽出・評価の範囲は組織の活動・製品・サービス内容によって異なるものの、業務プロセスの上流から下流まで、環境への影響を考慮し特定されます。

ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム:ISMS)

情報の機密性・完全性・可用性をマネジメントし、情報資産を守り有効に活用するための情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格です。業種・業態を問わず取得でき、継続的改善で企業価値の向上にも働きかけます。また、個人情報だけでなく組織が管理するすべての情報をカバーしています。

ISO22000(食品安全マネジメントシステム:FSMS)

HACCPの食品衛生管理手法をベースに、食品安全のリスクを減らし、安全な食品安全管理体制を構築するためのマネジメントシステム規格です。食品製造業だけでなく、サービス供給者も含めた組織が対象となっています。旧来の設備でも取得は可能で、一部の工場や生産ラインなど認証の対象範囲を任意に決定することもできます。

ISO45001(労働安全マネジメントシステム:OHSMS)

労働安全衛生パフォーマンスを向上させ、労働に関連した負傷や疾病を防止するなど、安全で健康的な職場を提供するための労働安全衛生マネジメントシステムに関する規格です。業種・業態を問わず取得可能で、良好な職場環境の構築やコンプライアンスの推進、従業員のモチベーションアップなども期待できます。

ISO20000-1 ITサービス(ITSMS)

ITサービスを提供している組織を対象に、サービス品質の維持・向上を目的にしたマネジメントシステム規格です。効率的・効果的なITサービスを提供するために必要な活動の枠組みや評価方法が示されています。

メジャー規格以外にも一部の業種のみを対象とした認証規格がある

ISO13485(医療機器の品質マネジメントシステム:医療機器QMS)

医療機器メーカーや医療機器用の部品メーカーなど、医療機器産業における品質マネジメントシステムでの品質管理手法に利用されている国際規格です。医薬品医療機器等法(薬機法)による指定医療機器や体外診断用医薬品、関連する部品・材料・素材が対象になります。また、一定の条件のもとであればQMS省令と同等とみなされるので、「ISO 13485」の取得はQMS省令の適合性評価においても有効となります。

ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)

環境側面全般を対象範囲とする「ISO 14001(環境マネジメントシステム)」の要求事項をベースにした国際規格です。エネルギーパフォーマンスを把握しやすいように可視化し、管理体制の継続的改善からコスト削減を実現していくことからも、省エネ法への対応にも有効なツールと言えます。また、「ISO 50001」はエネルギーパフォーマンスの改善に焦点を当てているところが、「ISO 14001」と異なります。

ISO20000(ITサービス)

ITIL(ITインフラストラクチャ・ライブラリ)をベースに、 ITサービスマネジメントシステム(ITSMS)に関する国際規格です。組織が提供しているITサービスの内容やリスクを明確化し、継続して維持できる管理体制の実施や効率性、改善のための枠組みを示しています。また、取得する事で業務効率の改善や組織体制の強化、企業価値の向上などが期待できます。

ISO39001(道路交通安全)

交通事故による負傷者数を減らすため、必要なマネジメントシステムの要求事項を定めている国際規格です。公共交通機関から流通サービス、自動車メーカー、医療機関、国や自治体など、業種や規模に関係なく取得することができます。また、要求事項が法律に基づく運輸安全マネジメントと似ていることからも、運輸安全マネジメントによって構築された仕組みの活用が可能です。ただ、「ISO 39001」は任意の制度になるところが異なります。

ISO22301(事業継続)

事業継続マネジメントシステム(BCMS)に関する国際規格で、業種・業態を問わず認証の取得が可能。自然災害やシステムトラブル、感染症の流行、停電、火災など、リスク対策の枠組みを示しています。対応する脅威については、事業影響度分析やリスクアセスメントから特定し限定することが可能です。要求事項では、脅威への組織的な対応策の構築・運用、BCMSのパフォーマンスや有効性の監視・レビュー、継続的改善が定められています。

SUPERVISOR
   
スポンサー
sponsored by
BSIグループジャパン
株式会社

(英国規格協会 BSIの日本法人)
BSIグループジャパン株式会社(英国規格協会 BSIの日本法人)

引用元:BSIグループジャパン株式会社公式HP
https://www.bsigroup.com/ja-JP/about-bsi/careers/

       

創業120年の歴史と実績を持つ国家規格協会「BSI」の日本法人である「BSIグループジャパン株式会社」(以下BSIジャパン)マネジメントシステム審査登録、医療機器認証サービス、ISO規格を中心とした研修・トレーニングなど幅広いサービスを提供しています。
BSIジャパンの社員は全員中途で、20から60代と幅広い年齢の方がこれまでのキャリアを活かして活躍しています。ISO審査員の資格がなくても、関連業界・関連分野での専門知識・一定期間の業務経験があれば、入社後の審査員を目指すことが可能。そのサポート体制も充実しています。