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インフラSEとしての勤務経験を活かし、ISO審査員にキャリアチェンジ。ここでは、BSIジャパンで働く現役の審査員の方に、審査員を目指したきっかけや現在の業務内容、審査員という仕事のやりがいについてお話しをお伺いしました。
システム会社にて20年ほどの在籍期間のうち様々な業務を担当しました。プログラマとして基幹システム等の開発・保守を担当し、出産を機に運用部隊へ異動して時短勤務しながらコールセンターやサポートを担当し、その後インフラSEとしてサーバーやネットワークの構築・運用・保守や障害対応などに携わりました。
前職は小さい会社だったのでポジションも少なく、また技術範囲も限定的でした。年齢が上がったときに技術更新できずにレガシーシステムと運命を共にするような働き方になることが想定されました。開発業務が好きだったので育休後に運用系部署に異動を命じられ悔しさもあったのですが、システムの別側面を経験できるチャンスが得られたと前向きにとらえ、いずれは「経験を活かせる職業」に移行していこうと目標を定めました。
その後、長い間、運用系の経験を積みましたが、年齢も上がってきて、その環境でさらに吸収できる何かはもうあまりないなという気持ちが出てきたタイミングで、BSIから審査員職のスカウトメールが届きました。 審査員職であればSEとしての技術的な面はもちろんのこと、コールセンターやサポートの経験ですらちゃんと活かすことができ(その時期にコミュニケーションスキルを鍛錬しているので)何なら自分の強みにできるかもと思いました。
ISO/IEC27001(ISMS)審査員としてのオファーで入社しましたので、入社してすぐは座学メインの研修、2か月後くらいから実地審査でのトレーニングを4ヶ月ほど、実地の時間として70時間以上をトレーニーとして経験し、メンバー審査員資格を取得しました。
さらに、審査現場を経験しながら入社から全部で1年ほどでリーダー審査員になりました。
審査リーダーの業務は、事前にお客様と審査計画を調整し、メンバーがいる場合は情報の共有などがあって審査期間に審査を実施します。審査中は規格要求事項に沿って審査し、記録を残しながらお客様の業務の話やリスク側面についてヒアリングと現場確認を行います。
最終日には報告書を作成し、最終会議にてお客様にご報告します。審査後は報告書を清書して再提出し、エビデンス含め文書を整えて社内システムに登録します。これが1件あたりの作業で、週に1〜3件対応しています。
各種研修やトレーニングに合格すること
以前の仕事ではお客様トップと相対してお話させていただく機会はあまりなかったのですが、審査でのトップインタビューは1対1でお話するためいまだに緊張します。それでもなんとかこなせていますので自分なりに成長しているのだと思います。
もともとメールでも遅筆なタイプなのですが、事前作業として審査計画書、事後作業として報告書作成などがあり、案件がぎっしりと入ってしまうと作業に溺れそうになっています。本当に困ったときには上長に相談し、少しスケジュールにゆとりを出してもらったことがありました。
BSIは外資系で入社前には人間関係はドライなのかなと不安に思ったりもしましたがそんなことはなく、入社歴が浅いメンバーとして現在はFastTrackTeamに所属していますが、コミュニケーションを多くとれる環境だと思います。
先輩方も気にかけてくださっていて、分からないことなどは早めに相談して解消するなどしています。皆さん親身になって教えてくれます。
こちらが認証をする側ということもあるのでしょうけれど、認証を目指される・継続されるお客様というのは意識も高い方々が多く、紳士的です。皆さん丁寧に接して尊重してくださることが多いところが印象的です。
また、BSIとしては審査員職の人員の拡大を目指しているところでもあり、ちょうど入社年度が近い方が多くいますので不安な点や相談など話せることが大変ありがたいです。
おおよそ改善の機会は、管理された社内システムの統制がきいている状況ではなく、脱線した話題から見つかることがよくあるため、審査中はお客様にいかに話してもらうか、業務の現実的な状況についての話題をどう引き出すか意識しています。
そのためにはこちら側のIT技術や業界知識への理解度を上げるのはもちろんのこと、テクニックとして傾聴力を高める必要性を感じています。
創業120年の歴史と実績を持つ国家規格協会「BSI」の日本法人である「BSIグループジャパン株式会社」(以下BSIジャパン)マネジメントシステム審査登録、医療機器認証サービス、ISO規格を中心とした研修・トレーニングなど幅広いサービスを提供しています。
BSIジャパンの社員は全員中途で、20から60代と幅広い年齢の方がこれまでのキャリアを活かして活躍しています。ISO審査員の資格がなくても、関連業界・関連分野での専門知識・一定期間の業務経験があれば、入社後の審査員を目指すことが可能。そのサポート体制も充実しています。