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ISO審査員は、前職で積み上げた業界経験や専門知識が、そのまま審査の力になる仕事です。ここでは、品質保証、医療機器、IT・情報セキュリティ、食品などの分野からBSIジャパンの審査員にキャリアチェンジした10人の実例を、前職と担当する規格の組み合わせで整理して紹介します。あわせて、キャリアチェンジを考えるときに押さえておきたいポイントもまとめました。
前職の分野から実例を探す
ISO審査員へのキャリアチェンジは「異業種への転職」に見えますが、実際には前職の経験を土台にした転職です。
ISO審査員は、企業のマネジメントシステムが規格の要求事項に適合しているかを、文書や記録、現場の業務を確認しながら判断します。審査先の業務を正しく理解するには、その業界の実務を知っていることが欠かせません。そのため、審査員になるには、担当する規格に関連する分野での実務経験が求められます。
実際に、このページで紹介する10人も、品質保証の経験者は品質や医療機器の規格を、システム開発や運用の経験者は情報セキュリティの規格を、食品メーカーの経験者は食品安全の規格を担当しています。業界は変わっても、積み上げた専門性は手放さずに済むのが、この仕事の特徴です。
ISO審査員の資格は、入社後の研修やトレーニングを通じて取得することもできます。審査員になるまでのステップや、規格ごとに求められる実務経験は、以下のページで紹介しています。
製造業で品質保証や設計、不具合対応に携わってきた方は、ISO9001(品質)や、航空宇宙・自動車などの業界別の品質規格を担当する審査員として経験を活かしています。
航空関連会社のエンジニアとして、最新鋭機の初期不具合への対応や、航空機メーカーとの連携に携わってきた方です。繰り返す不具合に向き合うなかで、個別の対応ではなく、会社全体の仕組みから品質を変える必要があると考えるようになり、2017年にBSIへ入社しました。現在は、航空宇宙(AS 9100シリーズ)、自動車(IATF 16949)、品質(ISO 9001)の審査を担当しています。
自動車部品メーカーで品質保証業務と、機能安全規格(ISO 26262)に対応する安全設計業務を担当してきた方です。自動車業界が変革期を迎えるなかで、経験を活かせる別のキャリアを模索し、2022年に入社しました。入社から約1年でISO9001の主任審査員になり、現在は自動車産業向けのIATF 16949の審査員資格の取得に向けた研修も受けています。
医療機器や医薬品のメーカーで品質管理や薬事に携わってきた方は、医療機器の品質マネジメントシステム規格であるISO13485の審査員として活躍しています。
化学メーカーの研究開発、原薬の生産プロセス設計、体外診断用医薬品の品質管理と薬事申請、内視鏡メーカーの品質保証と、医療・化学の分野で経験を重ねてきた方です。メーカー時代に認証審査へ対応したことで認証機関の仕事を知り、入社しました。入社から約11か月の座学と実地トレーニングを経て、ISO13485の主任審査員の資格を取得しています。
システムの開発や運用、情報セキュリティ、決済システムに携わってきた方は、ISO27001(ISMS)や、クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSの審査員として経験を活かしています。
IT企業のSEとして、官公庁や金融機関向けのシステム基盤構築や、情報セキュリティのコンサルティングを担当してきた方です。BSIのISMS審査員研修コースを受講したことをきっかけに審査員の仕事に興味を持ち、2016年に入社しました。現在はISO27001とPCI DSSの審査を担当しています。
システム会社に約20年在籍し、プログラマ、運用・サポート、インフラSEと幅広い業務を経験してきた方です。BSIからのスカウトをきっかけに入社し、入社から約1年でISO27001のリーダー審査員になりました。コールセンターやサポートで鍛えたコミュニケーション力も、審査で活きているといいます。
外資系ITベンダーのエンジニア、大手銀行の勘定系システム担当、ITベンチャーと大手決済代行会社のシステム責任者を歴任してきた方です。金融システムに関わるなかで規格の価値を実感し、その経験を活かして、システムに携わる人に規格を活用してもらいたいと考えて入社しました。現在は主にPCI DSSの審査を担当しています。
航空・旅行系IT事業会社で、システムの開発・基盤導入や運用保守に加え、PCI DSSやシステム監査など外部審査への対応を約10年担当してきた方です。審査を受ける側として積んだ経験から審査員の仕事に関心を持ちました。入社2年目には、PCI DSSの主任審査員とISMSのメンバー審査員の社内資格に合格しています。
IT企業のSEを振り出しに、流通系企業のシステム企画、旅行系企業とSIer系企業でのプロジェクト管理を経験してきた方です。PCI DSSの審査を受ける側として約10年過ごすなかで、自分も審査する側に立って仕事をしたいと考えるようになりました。現在はPCI DSSの準拠評価とISMSの審査を担当しています。
食品メーカーで商品開発や生産管理、品質保証に携わってきた方は、FSSC22000やISO22000などの食品安全マネジメントシステムの審査員として経験を活かしています。
食品会社で研究開発、中国駐在、品質管理、工場マネジメントを経験し、その後は製菓会社で企画・マーケティングを担当してきた方です。前職でISO9001の導入とHACCPの管理を経験したことで審査員の仕事に関心を持ち、2019年に入社しました。現在は主にFSSC22000とISO22000の審査を担当しています。
食品メーカーで商品開発、生産管理、品質保証に従事し、その後コンサルティング会社でISO認証に関わった方です。40歳ごろ審査員へキャリアチェンジし、業種を問わずISO9001やISO14001の審査を担当していました。ここ数年は食品企業を中心に、FSSC22000や食品安全マネジメントシステムの審査を行っています。
10人の実例から見えてくる、キャリアチェンジを考えるときに押さえておきたいポイントを紹介します。
審査員に求められる実務経験は、規格ごとに異なります。まずは自分のキャリアを棚卸しし、どの分野で、何年、どのような業務を担当してきたかを整理しましょう。そのうえで、経験に近い規格を選ぶと、目指す方向が明確になります。規格ごとの要件は、以下のページで紹介しています。
社内でISO認証の取得・維持や、外部審査への対応を担当した経験は、審査員を目指すうえで大きな強みです。今回紹介した方の中にも、審査を受ける側として認証機関の仕事を知り、審査する側に回った方が多くいます。審査される立場の苦労を知っていることは、お客様とのコミュニケーションにも活きています。
審査員の資格がなくても入社できますが、入社後は研修と、先輩審査員の下での実地トレーニングを経て独り立ちしていきます。今回紹介した方の例では、主任審査員やリーダー審査員として審査を担当するまでに、入社から1〜2年程度かかっています。収入やキャリアの計画を立てるうえで、この育成期間も考慮しておきましょう。
求人票やWebサイトだけでは、実際の働き方や、自分の経験がどこまで通用するかは判断しにくいものです。BSIジャパンでは、定期説明会「BSIグループジャパンで働く」を開催しています。入社後のギャップを減らすためにも、応募の前に話を聞く機会を活用するのがおすすめです。
参照元:BSIグループジャパン公式HP「BSIでのキャリア」(https://www.bsigroup.com/ja-JP/about-bsi/careers/)
引用元:BSIグループジャパン株式会社公式HP
https://www.bsigroup.com/ja-JP/about-bsi/careers/
創業120年以上の歴史と実績を持つ国家規格協会「BSI」の日本法人である「BSIグループジャパン株式会社」(以下BSIジャパン)マネジメントシステム審査登録、医療機器認証サービス、ISO規格を中心とした研修・トレーニングなど幅広いサービスを提供しています。
BSIジャパンの社員は全員中途で、20から60代と幅広い年齢の方がこれまでのキャリアを活かして活躍しています。ISO審査員の資格がなくても、関連業界・関連分野での専門知識・一定期間の業務経験があれば、入社後の審査員を目指すことが可能。そのサポート体制も充実しています。